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シンガポール運転免許の取得について(その1:手続き編)

こんにちは。最近はシンガポールは乾季のはずですが、毎日雨が続きますね。

今回は、日本からシンガポールに来て運転免許を必要とされる方のために、日本の運転免許をシンガポールの免許に切り替える方法をご説明します。

自動車購入規制が厳しくカローラが1,000万円と言われるシンガポールですので、運転をされないという方も多いかもしれません。しかし、運転される方にとってシンガポールの運転免許取得は生活立ち上げにおける大きなハードルの1つなので、その方法と注意点をご紹介させていただきます。

 

 

 

免許切替の大まかな流れ

長期滞在ビザ(EP等)の保有者の場合、日本の運転免許、および国際免許を持っていれば、学科試験(Basic Theory Test)に合格することでシンガポール免許の取得が可能です。実技試験はありません。

また、シンガポールでは入国後のEP発行から1年以内に免許の切り替えを行わなければいけません。期限を過ぎてしまうと、免許切り替えではなく1からの取得となり、非常に複雑なプロセスを経ることになります。日本に一時帰国をして国際免許を更新した場合でも、居住開始から1年以上国際免許で運転すると法律違反になりますので、早めに免許を取りましょう。

学科試験は50問、試験場のパソコンで3択問題を回答していき、50点中46点以上で合格です。暗記が必要な内容も比較的出てきますので、日本から来たばかりの日本人が勉強無しで合格するのは不可能と思ってください。

 

免許取得までの流れは以下の通りとなります。

  1. 受検するドライビングセンター・コースを選択する
  2. ドライビングセンターに行き、本番テスト(と実機の練習テスト)を予約する
  3. 勉強しつつ、必要に応じてドライビングセンターの実機で練習テストを受ける
  4. 本番テストにを受け、合格後に警察の交通課に行き、必要書類を提出する
  5. 数日後に自宅へ免許証が郵送される

ここから、1つずつステップをご紹介します。

 

受検するドライビングセンター・コースを選択する

シンガポールには試験を受ける場所(ドライビングセンター)が2カ所あります。

① Bukit Batok Driving Centre (BBDC) 
  815 Bukit Batok West Avenue 5, Singapore 659085

② Singapore Safety Driving Centre (SSDC) 
  
2, Woodlands Industrial Park E4, Singapore 757387

 

2つ目のSSDCはWoodlandsと呼ばれる、ほぼマレーシアとの国境近くのエリアです。後述の"School"コースはSSDCの方が若干安いというメリットがありますが、基本的に日本人が住んでいる南側のエリアから行くことはあまりないでしょう。

 

また、コースは半日の授業で出題範囲を指導してもらえる"School"コースと、完全独学で勝負する"Private"コースがあります。
個人的には、"School"コースは費用がかさむことに加え、結局自主学習も必要ですので、"Private"コースで十分かと思います(私はPrivateコースでした)。心配な方はSchoolコースで授業を受けるのがよいでしょう。

それぞれのドライビングセンターと、コースごとの価格表は以下の通りです。
(2020/8/1時点)

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私の身の回りでは、BBDCの"Private"コースで免許を取得される方が多数です。

ドライビングセンターに行き、本番テスト(と実機の練習テスト)を予約する

テストを予約するために、まずドライビングセンターに行く必要があります。他の行政サービスでもそうなのですが、NETSもしくは"Cashcard"による支払いしか受け入れられないことがあるのでNETSが使えるデビットカード・クレジットカードを用意していきましょう。また、EPのカードを持っていないとテストの予約はできません。

※現在、コロナウイルスの影響のためテスト予約のための訪問も事前オンライン予約が必要です。(BBDCの場合:https://info.bbdc.sg/

現地のテスト予約受付に行き、受検コースを伝えると本番テストの候補日程が伝えられますので、 予約しましょう。(実機での練習テストを希望する場合は合わせて予約しておきましょう)
コロナウイルスの影響で予約が取りにくい状態ですが、だいたい1週間以内に予約は取れる状態になっているようです。

 

勉強しつつ、必要に応じてドライビングセンターの実機で練習テストを受ける

テストの勉強については少し長くなりますので次回の記事で解説したいと思います。
暗記する項目も多いので、運転に慣れている方であっても、少なくとも4,5時間は勉強時間として取っておいた方が安心です。。

なお、不合格となった場合は再度予約の取り直しになります。落ちる回数に制限はありませんが、費用もかかるのでできる限り1発合格を目指しましょう!

本番テストを受け、合格後に警察の交通課に行き、必要書類を提出する

テストを受けて合格した後、免許証の発行はTraffic Police HQ (10 Ubi Avenue 3)にて行われます。(ドライビングセンターで発行してくれよ。。という感じなのですが)

必要書類は以下の通りです。

・パスポート、シンガポールでのWork Pass(EP、S Pass等)
・日本の国際免許
・日本のオリジナル運転免許
・パスポートサイズの証明写真
・$50 (またしてもNETSかCashcardのみ)

ここで厄介なのが、証明写真以外の書類は紙のコピーを持参し、提出する必要があります。警察にはコピー機が置いていません。(事務担当者用のコピー機は明らかにあるのですが、どれだけ粘ってもそれは使わせてもらえません。私は泣く泣く一度帰宅したので、実証済です。。)

手続きが完了すると、数日で免許証が自宅に郵送されます。本人受取がマストなので、不在の場合は最寄りの郵便局に取りに来るよう不在票に指示があります。

 

 まとめ

以上が免許取得(日本からの免許切替)手続きの流れになります。シンガポールの生活立ち上げの手続きの中で、最も労力がかかるわりにワクワク感が得られないので、仕事等の立ち上げで忙しい中並行して準備するのはちょっとしんどいかもしれません。
ただし、手続きに時間がかかるため、後回しにすると意外に危ないので、できる限り免許取得は早めに片付けましょう!

次回の記事で、勉強方法について書きたいと思います。よろしくお願いします。