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【気を付けないと手数料が2.5倍です】DBS Vickers口座開設とCash Upfrontサービスの使い方

こんにちは。日本でもSTAY HOMEの長期化や株式市場の大きな波を受け、株式投資を開始される方が急増しているというニュースを見かけました。

シンガポールには、安定した高配当株・REITが多いこと、また何よりキャピタルゲインインカムゲインが非課税であることから投資には非常に有利な環境が整っています。

一方、私が知る限り証券会社のサービスは日本と比較してあまりよろしくありません。。日本よりも口座開設手続きが煩雑で、取引手数料が高く、システムのUIも悪いなあ・・と日々感じています。投資を始めようと思い立ってから実際に株を購入できるまで1ヵ月程かかってしまいました。

今回は私がDBS Vickersで口座を開設した際の流れと注意点をお話します。

 

 

DBS Vickersを選択した理由

私がDBS Vickersで証券口座を開設した理由は、単純にDBS銀行の口座を持っており、給与の受取もDBSを使用しているためです。DBSグループ間なのでお金の移動もスムーズ、かつVickersアカウントで取引を行うことでDBS銀行金利ボーナスを得られるため、他の選択肢はほぼ検討していませんでした。

ぱっと調べた限りでは手数料面でもDBS VickersまたはStandard Charteredが良いようです。(後述しますが、DBS Vickersは"Cash Upfront"のサービスを使わないと手数料が2倍以上になります)

 

証券口座開設とCDP口座について

個人投資家シンガポールで証券取引を行う場合、その方法は大きく分けて2種類あります。1つはCDP口座での運用、もう1つはCustodian口座での運用です。

CDP (The Central Depository (Pte) Limited)とは、シンガポール証券取引所(SGX)の子会社のことです。Custodian口座とは、証券会社自身が株式を保有する口座のことです。

DBS Vickersで証券取引を行う場合、CDPの口座も合わせて開設し、購入する株式等はDBSではなくCDPに預ける必要があります。従って、口座開設の手続きは以下の3ステップが必要になります。

①DBS Vickersのアカウント作成 (DBS銀行の口座を持っている前提)
②CDP口座の開設
③DBS VickersアカウントとCDP口座の連携

 

口座開設の手続き

① DBS Vickers Accountの作成

下記ページから、DBS Vickers Accountの申請を行います。

https://www.dbsvonline.com/

 

② CDP口座の開設
下記ページから、CDP口座の開設申請を行います。

https://www.dbs.com.sg/personal/investments/other-investments/stp-cdp-forms

 

DBS VickersアカウントとCDP口座の連携

下記ページから、「SGX Account Linkage / Revocation Form」を印刷して記入、同じく印刷したBusiness Reply Envelopeに封入してポストに投函します。

※このFormで、IDナンバーを記入する欄がありますが、必ずSGX(CDP)に登録しているIDナンバーを入力する必要があります(当たり前といえば当たり前なのですが)。確かCDP口座開設時はパスポートナンバーを問われるのですが、私はうっかりForm上でFINナンバーを記入してしまい、再提出のため余計に1週間以上かかってしまいました。
https://www.dbs.com.sg/personal/investments/stp-cdp-forms.page

 

③の提出物が受理されると、Vickersアカウント上で株式取引ができるようになりました。(私の場合は手続き完了のメール等も無く、電話で状況確認したら「もう使えるよ」とのことでした・・不親切な・・。)

 

※重要 Cash Upfrontサービスについて

先述の通り、シンガポールの証券口座の取引手数料は高いです。通常のDBS  Vickersでの取引はMinimum Commissionが25ドルかかってしまいます。

しかし、Cash Upfrontのサービスを活用するとMinimum Commissionが10ドルに割引されます。(それでも日本のネット証券よりはだいぶ高いですが、、)

サービスの使い方は、超簡単です。

①DBS iBankingにログインし、"Invest"タブのDBS Vickersにログインする
②取引画面で、Settlement Modeのプルダウン欄から"Cash Upfront"を選択する

 

これだけで、ミニマム手数料が25ドルではなく10ドルになります。"Upfront"は先払いの意味合いですが、事前の入金等は不要で普通に取引ができます。(成行注文はできなくなるみたいです)Vickersに直接ログインするのではなく、iBankingからログインする必要があるようです。

 

私もまだシンガポールでの投資は始めたばかりで、Strait TimeのインデックスETFやいくつかの個別銘柄、REITに少額ずつ投資していますが、いいものが見つかれば日本株も投資したいと思っています。(DBS口座に日本円を入れておけば、日本株の取引も可能です)

大規模金融緩和で日本・アメリカの株価はコロナ渦以前の水準を取り戻していますが、シンガポールは比較的回復が鈍く低水準で推移しているように見受けられます。PER等の指標を見る限り、今のシンガポール株はかなり割安では、、と考えています。

 

この記事が、これからシンガポールで投資を始める人の一助になればと思います!